鏡山神社の入り口にある階段の左手に ある歌碑が建っています。河内大王(かわちのおおきみ)が埋葬された直後、手持女王(たもちのひめみこ)が読んだ歌のようです。

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岩戸破る手力もがも手弱き女にしあれば術の知らなく(いわとわる たぢからもがも たよわき をみなしあれば すべのしらなく)
神話では 天の岩戸にお隠れした天照大御神様を天之手力男神(あめのたぢからおのかみ)が強い力をもって 救い出されたように 今日 岩戸の下にお隠れになった河内大王(かわちのおおきみ)をなんとか救い出したいのですが 女のか弱き力ではどうすることもできません・・今にも悲しみに、はち切れそうになるこの胸の内をくみ取っていただける神様がいらしたらいいのですが・・
河内大王の病気が発覚しても 決して涙を流すこともなく気丈に支え続けた手持女王ですが さすがに夫を亡くした悲しみが極限に達した埋葬のときの胸の内がこの歌に読み取れます。文学的には決して格調の高い歌ではありませんが、数ある万葉集の「恋歌」の中でも もっともあふれる程の恋心の洪水に読む人のこころを強く洗い流す力を持った歌です。これほど心揺さぶられる歌は今までも これからも出会うことはないでしょう。
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