「山王石」に鎮座される三柱の神様は 山神として古来から信仰されている大山祇神(おおやまつみのかみ)と 大山咋神(おおやまくいのかみ)の 二柱に加え なんと 日本最古の神社として信仰を集める奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)の御祭神の大物主神(おおものぬしのかみ)が居られるのです。

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驚きましたが、その大物主神に「山王石」のいわれを訪ねてみました。そうすると伝えられたことは・・。往古より香春岳には大変偉大な神が鎮座され 山そのものがご神体になっているとのことです。そして、その神徳をしたい最澄大師含め多くの名僧の参拝をえて豊前の国の一宮として最高の神格をほこった香春神社の位置づけが語られました。その後 山自体が石灰採取のため削られてきていることへの警告、香春神社だけでなく最澄にゆかりの深い神宮院などの名所、そして豊かな自然環境を護ることの大切さへの気づきのため、ご神体の一部としての岩を下されたとのことでした。
時を経る毎にその偉容を消し去られている香春岳の姿にはとても残念な思いしか湧いてきません・・。

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その真の名は伏されていますが一ノ岳の御祭神は 最高位の神格をもたれた神のようです。往古の昔から 幾多の名僧をよび 多くの学僧を排出し 万葉集を彩る和歌を生み 戦国時代多くの隠れキリシタンを包み育んだ歴史ある町、「香春」を古代より護る香春岳です。その姿を昔のまま止めてほしかったと望むのは私だけでしょうか・・・。
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